総務省が先月29日に発表した2010年国勢調査の速報値によると、老人ホームや病院などの入所者を除く一般世帯数が、5000万を超えた。
さらにそのうち一人暮らし世帯は全世帯の3割を突破し、1960年の世帯に関する調査開始以来、初めて最も多い家族形態となった。
・一人暮らし世帯 → 31.2%(前年比+1.7%)
・夫婦と子供 → 28.7%(前年比?1.1%)
・夫婦のみ → 19.6%(前年比変わらず)
・ひとり親と子ども → 8.8%(前年比+0.5%)
また総人口に占める65歳以上の割合が23.1%で、05年の前回調査に引き続いて世界最高となった。
ちなみに少子化に影響する15歳以上の未婚率は、男性が31.5%、女性は23.0%で前回より若干低下している。
このように住まいの形態が変化していることを考えると、一人暮らしにおける地域コミュニティのあり方や災害時の避難体制や支援、さらには防災対策の強化を新たな想定で考えなくてはいけないと思う。