警視庁は、このほど今年1月から6月に都内で発生したオレオレ詐欺など「特殊詐欺」の認知件数は1062件と前年同期と比較して16%の減少、また被害総額は37億420万円と同じく前年比10%減となったと発表しました。
警視庁では、「詐欺の手口や防止策が都民に浸透したためではないか」とみていますが、その一方で周辺の埼玉、千葉、神奈川の3県は認知件数が増えているといい、更なる警戒が必要とみています。
特殊詐欺の手口別では、全体の6割超を占める「オレオレ詐欺」の認知件数が696件と前年比27%減と大幅に減少し、嘘の金融商品の購入を持ちかけたり、使用していないインターネットサイトの利用料を請求したりする「架空請求詐欺」は119件で前年比51%増を大きく増えています。
特に架空請求詐欺は1件当たりの被害額が大きいのが特徴で、中には1000万円を超えるケースもあり、製薬会社などの社債購入を持ちかけられた高齢女性が、2億円をだまし取られる事件もあったそうです。
いずれにしても、自身で充分に注意をしていくことは当然のことながら、様々な手口を駆使してくることを想定して、周りの方々へも声をかけ合うことが必要だと思います。