12日まで開催していた東京・上野の国際子ども図書館で「世界のバリアフリー絵本展」。
どうしても時間が取れず、結局足を運ぶことができなかった。
日本国際児童図書評議会の撹上(かくあげ)久子さんは
「図書館や本屋さんに行っても楽しめる本がない子どもたちが、日本にもいるのです」
と語っていたことが、きっかけでその展示を知った。
世界には、視覚や聴覚などに障害を抱えている子どもたちが大勢いる。
私も議会で、義務教育における拡大教科書の普及について何度か質問で取り上げた。
同展には、世界21カ国で製作された50冊が展示されたそうだ。
特に視覚障害を抱えた子どもたちの絵本が多かったそうだ。
それだけに1冊1冊の知恵に心が打たれる工夫がなされている。
例えば、ウサギなどの小動物や花、野菜、昆虫、山や川などの形に隆起させて
あったり、縁取りを施してあったりと、手触りで絵柄を感じ取ってもらおうとしている。
こうした大人の知恵と経験と工夫とお金は、いつもこうした事に使ってほしい、と
子どもたちから投げかけられている気がする。