新政権が誕生して、はや5カ月になろうとしている。
しかし、当の鳩山首相はその発言が批判されるように、いったいどっち?と
聴きたくなることが多い。
例えば、先週、中学3年生までの子を持つ父兄との会合では、子ども手当の財源について
「無駄を削減する中、余裕ができた分でやろうという仕組みで基本的につくろうと思っている」
と発言。
その発言を受けて、「次年度も財源不足なら満額支給にこだわらない」と報道されると
一転、「予定通り満額支給を行う」と慌てて修正した。
普天間移転問題でも、平野官房長官が沖縄県知事との会談で
「必ずしもベストではなく、ベターになるかしれない」と発言すると、鳩山首相はすぐに
「我々は、ベストの選択をする」とまたまた修正した。
相手に嫌われたくない。好かれていたい。とでも思っているのかもしれないが、
相手に合わせるのも度が過ぎると国益を損なうことを、よくよく考えてもらいたい。
どちらにも良い顔をするマッチ・ポンプではなく、我々はリーダーシップを期待している
のである。