昨年1年間に全国の警察が把握したストーカー被害は前年比36.3%増の19920件で、統計を取り始めた2000年以降、最多となったことが警察庁のまとめで分かりました。
被害者の性別は女性が87.4%で、加害者は男性が85.9%となっており、ストーカー規制法や刑法による摘発も1855件で過去最多に上っています。
警察庁は、ストーカー被害の再発を防ぐため、保護観察付きの執行猶予判決を受けた加害者に関する情報を保護観察所と共有する仕組みを整備して、各道府県警で運用を開始することも決まっています。
警察庁の担当者は『ストーカーは重大な事件につながるという認識が広まり、積極的に警察に足を運ぶ人が増えてきている。被害の拡大を防ぐためにも、早めの相談を』と見解述べています。
大量のメールが規制対象外である法制化の不備も露呈しており、命を守る対策と法改正が急がれます。