区議会福祉保健常任委員会にて、7日から8日にかけて行政視察のため、神戸市と豊中市を訪れてきました。
視察内容は、
神戸市では、「民間企業の身体障害者のためのサービス付き住宅について」
豊中市では、「生活困窮者自立支援について」と「福祉なんでも相談窓口」について
それぞれ具体的な事業の経緯や実績、今後の課題などについて意見交換をいたしました。
神戸市における住宅は、平成26年6月にオープンしたばかりの施設で、
・居宅・訪問介護ステーション
・療育の必要がある子どもの放課後等デイサービス
・就労支援施設
・ワンルーム居室46室
・ショートスティ4室
などの多機能型で全国初の民間事業者による設立された障害者向けのマンションです。
国土交通省のモデル事業にも指定されており、今後の障害者の住まい確保や就労のあり方などを示唆する事業だと感じました。
豊中市における生活困窮者自立支援については、同様の取り組みを実施している全国174自治体のうち、福祉所管外が同事業を担っている2つの自治体のひとつでありました。
地域就労支援センターを核に、多様な就労形態を模索しつつ、中間的就労やステップアップ就労など個々の実情に合わせながら、就労へと結びつけていました。
さらに、福祉なんでも相談窓口は、今、話題になっている豊中市社会福祉協議会が、小学校区ごとに「福祉なんでも相談窓口」を設置され、CSW(コミュニティ・ソーシャル・ワーカー)と連携しながら、社会的援護が必要な方へのバックアップを展開しています。
7/7(月)NHK「プロフェッショナル」で取り上げられた勝部麗子さんは、CSWの中心メンバーで、全国で例をみない地域包括的にくらしを守る取り組みに尽力されている姿が紹介されていました。
意見交換で、勝部さんは「仕組みづくりが大切なのと、具体的に誰が担うのかをしっかりと決めること」と会議体や仕組みがあっても機能できない現状について、見解を語っていたことが印象的でした。