16日?17日の期間で、都市整備常任委員会視察で、大阪堺市へ行ってきました。
堺市へ2年前に政令指定都市に移行し、人口は約81万人と世田谷区とほぼ同規模。
今回の視察のテーマは2つ。
1)自転車と共生したまちづくりについて(堺市)
2)公園遊具事故ゼロを目的にしたマネジメントの実践(財団法人大阪府公園協会)
16日は堺市を訪問。
自転車と共生については、堺市では自転車まちづくり基本計画を策定するなど、市が自転車施策に力を注いでいることに加えて、市民、学識経験者、産業界、府警察及び行政で構成する「堺市自転車環境共生まちづくり企画運営委員会」を中心とした自転車まちづくり活動が注目されていました。
市では、自転車専用レーンの社会実験や都市型レンタサイクルへも展開をしており、国土交通省から「くらしのみちゾーン」を市内都心地区を選定された。
堺市は、自転車部品(株)シマノの本社もあり、行政との連携事業も展開していました。その一環が、日本で唯一とされる「自転車博物館」の新設であり、貴重な展示を行っていました。
この施設は、来館者向きよりも、定期的なイベントを通してアピールするアンテナ的な要素の方が、高い印象を受けた。
確かに、道路は歩道は広く、車道も片側4車線が都心地区では一般的であり、自転車走行環境の整備は、わが区よりも推進が図れると感じた。
しかし、レンタサイクル事業は、地域環境の違いもあり、利用度は世田谷区が全然高い数値でした。
既存道路において、可能な限り歩行者・自転車・自動車を分離して安全な通行空間を創出できるかを懸命に取り組んでいることへの思いはとても強く感じました。
翌日は、 (財)大阪府公園協会を訪問。公園遊具ゼロを目的とした、安全で安心して遊ぶことができる公園の運営管理の在り方を確立するため、公園利用者、管理者、設計、施工者が一体となった包括的な管理をマネジメント企画し、実践されていた。
第23回都市公園コンクール国土交通大臣賞を受賞されているだけあり、視察した「浜寺公園」北遊戯場は遊具管理の情報化、点検技術の向上、遊具の誤用防止など総合的に取り組まれいる事例として、大変に参考になりました。
なかでも、機関紙(年2回)『OSOTO』を発行されており、この内容が多角的な視点で、素晴らしい企画だと感心しました。
早速、定期購読を申込しました。皆さんもどうぞ!
行政視察終了後、せっかくなので安藤忠雄氏総合監修及び設計の「淡路夢舞台」を急ぎ、視察してきました。
関西国際空港など大阪湾の人口島を築造するため土砂を採取した跡地を、自然を本来の姿に戻すため、様々な動植物と人とが共生できる空間を創造する?コンセプトにした環境創造型プロジェクトです。
さらに、平成7年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」で現れた『野島断層』を、ありのままに保存・展示している「北淡震災記念館」を見学。
国指定の天然記念物に指定された長さ140mに及ぶ断層をヴォールト状の型の屋根で覆った保存ゾーンは、貴重なものでした。
時間に限りがあり、閉館間際に駆け込んだので、ゆっくりと思索しながら見学できなかったのが心残りでした。