それでは、行政視察の3日目、7月14日(木)は石川県の金沢市です。
金沢市では、歴史的な建築や美しく魅力ある町並み、周囲を流れる川や山などの豊かな緑を守るため「金沢市における美しい景観のまちづくりに関する条例」や夜間景観、眺望景観など独自の条例制定により、景観行政に先進的に取り組んでいます。
また、美しい景観の創出は歩行空間の確保として歩いて暮らせるまちづくりとして、「金沢方式無電柱化」事業に積極的に取り組んでおり、国や県、電線管理者や市民の方々に協力を得ながら、平成26年北陸新幹線開業へ向け、推進をしています。
特に、市独自条例に基づく指定区域と景観誘導策は、素晴らしい取り組みであり、成果をもたらしています。
景観形成区域では、旧街道の街並み保全や水路沿い、眺望景観保全区域では眺望を後世の市民に継承するため保全に努めています。
だから昔からある水路はほぼ開渠のまま親水空間を創出していますし、高層の建物が少ない。
とにかく自然と環境との共生した金沢らしい”まちなみづくり”に感動いたしました。
世田谷区も景観行政団体として、世田谷らしいまちなみの保全策に早急に取り組まなくてはいけない。