認知症の行方不明者として全国の警察に届け出のあった人が2014年は1万783人に上ったことが、このほど警察庁のまとめで分かりました。
前年より461人増え、2年連続で1万人を超えましたが、98.4%の方は2014年中に所在が確認されたそうです。
その一方で、2013年に受理したうちの91人は2014年末に至っても所在不明のままとのこと。
また、2014年に行方不明届けを受理した認知症の方のうち、1万615人の所在が確認され、168人は行方不明のままになっているそうです。
発見の内訳は、警察が関わった発見が6427人、帰宅や家族らによる発見が3610人、死亡確認が429人で、取り下げなど「その他」が382人となっています。
現代の社会状況を表すかのような認知症を伴う行方不明については、今後増加すると指摘もされており、家族のみならず、地域での見守りを強化していく仕組みづくりを築いていかなくてはなりません。