ひろとBlog

風評被害について

 本日より、区議会第4回定例会が開催されました。今年最後の本会議です。しっかりと取り組んでいきたいと思います。
 今日は、他党の代表質問が行われました。
そこでふっと感じましたが、しっかりと政策を立案し、協議している会派とそうでない会派と何が違うのか?
文章はそれなりに立派なのですが、何かしっくりとこない、心に響かないのは何なのか?
代表質問を聞きながら、頭の中はそのことでフリーズしていました。
 わが党は、常々、「調査なくして発言なし」と徹底して先輩から指導されてきました。もちろん自身で調査をすることは最も重要であると思います。しかし、日本はなぜか”うわさ・伝聞・憶測・デマ”など誤った情報が真実のように広まり、関係者が被害を受けてしまうことが、過去にも多くありました。
 これを「風評被害」と言うそうです。
確かに、一昔前では、有名なオイルショックによるトイレットペーパーがなくなるという情報が大きく拡がり、大変なパニックになったことや、最近では、1996年大阪・堺市での学校給食による児童のO157集団感染が発生した際に、カイワレ大根が疑われ、生産業者が壊滅的な打撃を受けました。
 結局、訴訟となり、2004年に最高裁にて無罪判決が決定しました。
 また、昨年から今年にかけて、ノロウイルスによる感染症が流行し、カキなどの二枚貝にウイルスが生息するという報道からカキの価格が下落、販売業者や養殖業者の売り上げが激減しました。
これもノロウイルスの主原因は、カキを含む魚介類ではなく、食事を調理する側の不注意によるものが主であるとされています。にも関わらず、ノロウイルスと言えばカキとの間違ったイメージはいまだに残っているようです。
 こうした現実から、しっかりと情報を把握し、確かめ、判断することの大切さが浮かび上がってきます。併せて、それを伝える側にも、大きな責任があるということです。これは議員の議会でも発言や行動も同様だと考えます。よく真実をつかみもせずに、最もらしく発言をするのは本当に残念に思う。
 特に環境については、この「風評被害」が過去一番多く、ダイオキシンなんかがその代表的な一例といってよいでしょう。もし、未だにダイオキシンが人類史上最も毒性の強い化合物だなんて思っていたり、北極の氷山が溶けると海面が上昇すると思っていたら、それは既に「風評被害」に遭っているのです。
 気をつけよう!「新聞にそう書いてあったから。テレビでそう報道されていたから」
 

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