毎年、公明党世田谷区議団として、行政視察を実施していたこの時期ですが、今回は諸般の事情もあり、2グループに分けて行いました。
私が参加した前半のグループ(板井 斎団長)は鹿児島市を訪問。
参加議員は、平塚議員、岡本議員、高久議員と私の計5名です。
東京よりも気温が高い(暑い・・・)都市だったのには、びっくりしましたが、初めて桜島を見れたことは感動でした。
さて、今回の行政視察では、大きく3つのテーマで臨みました。
1)市電軌道敷地内緑化について
2)自殺防止対策事業について
3)子育て支援事業(親子つどいの広場)について
初めに鹿児島市役所を訪問。
まず、1点目の 市電軌道敷地内緑化について鹿児島市公園緑地課から事業についてこれまでの経過や今後の計画について伺いました。大変に画期的な事業であり、ヒートアイランド現象の緩和や都市景観の向上を図るための潤いと安らぎのある空間を創出していました。
整備にいたるまでには紆余曲折があったようですが、全線8.9kmのうち、約3.87kmを20年度中に整備完成予定となっており、着実に事業が進捗しておりました。
確かに、見た目にも電停で待っている間の暑さ対策にも大きな効果を発揮していると感じました。ぜひ世田谷線の軌道内も緑化できれば・・・と思いを馳せてました。
また、鹿児島市交通局を訪れ、連接式超低床電車(LRT:ユートラム)も導入されている経緯と今後の取り組みや課題などについて意見交換いたしました。
欧州では一般的な低振動、低騒音でフラット式の車両で、人と環境にやさしい都市公共交通を展開されていました。
2点目の自殺防止対策事業については、鹿児島市保健所から概要について伺いました。今年度より事業が新たに実施されており、マニュアルつくりを初め、普及啓発のための講演会を市民向けや企業・職員向けにそれぞれ実施したり、相談窓口の更なる充実や担当者のスキルアップ研修の強化などを初年度の大きな柱として、取り組んでおられました。
今、全国で3万人を超える自殺者、その自殺という根幹には「自らの命を絶つ」と「他の命を傷つける」という行為も孕んでいる昨今の社会現状であると考えると、まさに「生きる支援」を行政としても、全力で取り組んでいかなければならないと思う。
3点目は、鹿児島市初の親子つどいの広場「なかまっち」を視察。
運営は、指定管理者による公募で選定された(社福)川上福祉会が行っており、その施設を訪問しました。
子育て中の親とその子どもたちが気軽につどい、相互に交流できる場を提供することを目的とした事業であり、この施設は比較的利便性の高い場所にあることから、開設当初から、かなりの来館者数となっているそうです。(登録制で約3,200世帯)
私たちが訪問した時も、大勢の子どもたちで賑わっていましたが、撮影はできないので・・・・残念ながら紹介できませんが・・・。
わが世田谷区も先駆けて多数の子育て広場やステーションが整備されていますが、人口約60万人の鹿児島市でも、出生率の回復へさらに子育て支援に力を注ぎたいと述べておられました。
今回の視察では、鹿児島市は今話題の「篤姫」が、いたるところでPRされており、大河ドラマが終わったあとの観光客の減少を懸念されているのが、印象的でした。
これは街のなかにそれとなく置かれているオブジェです。
なんとなく水の豊かさを感じさせる想いがしたので、写しました。