活動報告

足利市民発電所構想を視察

6日午後、都知事選の街頭遊説の合間を縫って、24日から区議会第1回定例会における質問の関連で、栃木県足利市を訪問しました。

人口15万人の足利市では、水道事業、消防事業も直轄で行っており、東日本大震災以降、環境エネルギー問題に全力で取り組んでおられ、平成24年度から「足利市民総発電所構想」を銘打ち、官民協働の総力戦でのCO2削減やエネルギー負荷軽減に立ち向かっています。

IMG_NEW

具体的には、以下の3本”電”柱が主軸です。
・創電(ポジワット)⇒太陽光システムなどを設置して電力を創る。
・節電(ネガワット)⇒家庭などでの節電の取り組みを推進することが発電分の効果へ。
・蓄電⇒電力使用が少ない夜間に蓄電。非常用電力としての備え。

意見交換で特に印象に残ったのが、デマンド監視装置を公共施設へ設置し、ピークカット仕様による削減率が前年比22.8%を達成したことや節電アクションポイント事業を実施し、市民の節電行動を促進するため、前年よりの電気料金削減分をエコポイントとして付与し、市内共通商品券への交換ができるよう事業を展開していました。

005010

その一方で、エネルギー負荷軽減を持続していくことへの問題や節電事業にかかる維持経費と削減率との費用対効果の検証、さらには蓄電事業の不安定など取り組むべき課題は山積しているとのことでした。
でも、課題が分かったのも一歩前へ取り組んだからであり、自治体トップの決断と積極性には感銘を受けました。

視察に先立ち、国内最古の大学と言われる「足利学校」を見学させて頂き、説明を受けながら、世界遺産登録への意気込みを伺いました。

004

PAGE TOP