今回は、強行スケジュールのなか、かねてから我が党としても気になっていた世田谷区と縁組協定を締結している「群馬県川場村」を訪問。
参加議員は、板井副議長、諸星養一幹事長、高橋昭彦政調会長、平塚議員と私の5名。
それぞれの公務や地域行事の都合もあり結局、全員がまとまって川場村に到着したのは、7日夕方になってしまいました。
現地では、(株)世田谷川場ふるさと公社の宮内明彦氏(取締役営業部長)応対をしてくれ、平成19年度の交流事業等の実施状況の報告を中心に、世田谷区民健康村の施設や利用状況、さらには今後の企画や課題などの意見交換をさせていただいた。
なかでも、農業塾や茅葺塾、さらに棚田オーナー制度など自然の実体験と日本の文化に基づいた事業が好評であり、都市と農山村の交流の重要性を改めて感じた。
私個人としても、区内に水田を復活させ、稲作によるお米の自給率を高めたいと考えており、非常に学ぶべき示唆を頂いた。
その日は、川場村近くの老神温泉郷内にある地産地消をコンセプトにした小さなホテルに全員で宿泊。食事はすべて地元産のものばかり・・・湧水が美味しく、その水で炊いた”ごはん”や”豆腐”、コーヒーは絶品でした。
翌8日は、群馬県太田市を訪問し、本年4月にオープンした「テクノプラザおおた」を視察。
この施設は、ものづくりの教育研究施設として市が計画をし、産学連携のシンボルとして位置付けた拠点です。
特に、太田市は自動車や金型部品、電機関連産業を中心とした全国有数の工業都市であり、それらの産業を支える人材育成という不可欠な要素を群馬大学と連携したある意味独創的な研究拠点です。
設計は長谷川逸子氏であり、外壁にパンチングメタルというアルミ製の板に穴を開けた化粧パネルで、とっても柔らかさを醸し出していました。
また、バルコニーの奥行も広く、直射日光を遮る効果もありました。(特にこの日は37度近い気温で本当に暑かった・・・)
さらに施設の50%は群馬大学大学院の工学研究科生産システム工学専攻が占めており、さながら大学構内の雰囲気があった。
そして県内の企業から寄付や貸付などで、かなり高額な機械が設置されており、最新の機材が揃う恵まれた環境であった。
課題としては、よく「産学官」といわれるが、官の携わりは公設試験所の役割であって、事実上は「産学行」になってしまう、とのことでした。理由は、知的財産の法律の壁があるので・・・。
しかし、太田市は工業、農業、商業が非常にバランスよく需要されており、将来的には、産業振興のモデルケースになるのでは・・・とも感じられました。