区議会における福祉保健常任委員会の視察へ、7/1から7/3まで行ってまいりました。
視察先は、札幌市と釧路市へ。
まず初日、札幌市では
1)子どもの最善の利益を実現するための権利条例について
2)若者支援基本構想について
特に、1)については時期を同じくして、事業がスタートした「せたホッと」(世田谷区子どもの人権擁護機関)の先駆的な事例として取り組まれている、札幌市「子どもアシストセンター」です。
会派では、昨年5月にも視察をし、議会で提案したことが実現し、今日に至りますが、札幌市では平成21年より開設をされ、子どもに関する幅広い相談支援や問題解決に向けた調査や関係者との調整など、きめ細かい支援に取り組んでいます。
また、若者支援については「若者支援基本構想」を策定し、課題を抱えた子どもに個別で支援を行う中核施設「若者支援総合センター」、若者同士の交流や社会参加のきっかけづくりを実施する「若者活動センター」などネットワークの構築に取り組んでいる実情を伺ってきました。
2日目も札幌市で、
〇自閉症者の自立支援について
というテーマで、社会福祉法人「はるにれの里」が運営委託されている自閉症者自立支援センター「ゆい」を訪問しました。
ここでは、特に地域移行自立支援に力を入れていて、目標として入所後3年での地域での自立生活が送れるようきめ細かい支援を展開されていました。
3日目は釧路市で、
〇生活保護受給者の自立支援プログラムについて
なぜか離婚率が高く、かつ生活保護受給世帯が増え続けている背景をもとに、ボランティアなど中間的な就労を経て、意欲や環境を整えながら、生活保護からの自立支援に先進的な取り組みを行っていました。
生活保護受給の増加については、全国の各自治体における喫緊の課題でもあり、大変参考になるお話でしたが、やはり担当する職員の方の「何とか自立への道を」との熱意が伝わってきました。