12日、福岡県大牟田市へ「紙おむつのリサイクル」に全国で初めて拠点回収にて取り組んでいる大木町を板井議員、平塚議員と訪問し、事業について調査をしてまいりました。
まず、大木町環境プラザを見学しました。
大木町(人口14,500人)は2008年3月、「大木町もったいない宣言(ゼロウェイスト宣言)」を採択し、「ゼロ・ウェイスト宣言」自治体となり、「子どもたちの未来が危ない」と冒頭に掲げる今回の大井町宣言では、「無駄の多い暮らし方を見直し、これ以上子どもたちに『つけ』を残さない町を作ることを決意」するとし、再資源化を進めることなどにより、2016年度までにごみを焼却・埋立処分しない町を目指すことなどを宣言しています。
「ゼロ・ウェイスト」はでてきてしまったごみを「燃やす」「埋め立てる」「リサイクル」するのではなく、生産者・消費者・行政3者が協力して「ごみを発生させない」工夫をしようという取り組み。日本では、徳島県上勝町が日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」し、大木町が2番目。
その取り組みの一環として、大人の紙おむつが家庭から排出される頻度が高まると考え、全国で初めて拠点回収ボックスを設置して、一般廃棄物としてリサイクル事業を実施していました。
また同プラザでは、地区分別収集で出せなかった資源ごみ、戸別収集で出せなかった粗大ごみ(粗大ごみシールを貼ったもの)、収集日に出せなかった燃やすごみ(指定ごみ袋に入れたもの)を収集し、町環境プラザ内のリユースプラザ「くるくる」では、リユース品(まだ使えるもの)の展示・販売を行っていました。
ごみゼロへの実現へ向けて町民一体となっての取り組みに感動!
その後、紙おむつのリサイクル処理を請け負っているトータル・ケア・システム(株)の大牟田工場を訪問。
リサイクルの詳細について説明を受けました。
同工場では、1日10万枚の紙おむつを水溶化処理し、パルプを分解回収。回収パルプは再度、紙おむつ用パルプとして利用されます。
このリサイクルによって、環境負荷の軽減に貢献、さらにプラスティックなどの他成分は、固形燃料(PRF)などにも再資源化されており、ほぼ無駄なく再生されていると言っても過言ではありません。
世田谷区における「紙おむつのリサイクル」をぜひ実現させたいと3年前より構想を練っています。