5/9から北海道へ視察へ行ってまいりました。
5/9は札幌市へ。
テーマは「子どもの権利救済機関・子どもアシストセンター」を訪問。
本センターは、友人・親子関係など子どもに関わる様々な悩みを幅広く傾聴し、いじめなどの「子どもの権利侵害」から救済を図る画期的な機関です。
おそらく政令市では初めての設置です。
行政から独立した第三者機関として、児童相談所などの専門機関の一歩前でのケアを展開している基本的対応ができる運営体制を担っていました。
世田谷区でも東京都よりの児童相談所移管を目指しており、移管後の権限が委譲されれば、こうした第三者機関との連携を図り、更なる子どもの権利侵害を個別に防ぐことができるのでは・・・と実感いたしました。
翌5/10は、釧路市へ。
テーマは「生活保護への自立支援プログラム」の取り組みをうかがってきました。
実は、釧路市の取り組みは「釧路モデル」「釧路方式」と評価されている事業です。
釧路市の生活保護の実態は、80人に1人という全国平均と比較して、20人に1人という(2010年12月末)増大もあり、こうした自立支援プログラムに全力で取り組んでいます。
さらに釧路市では、そのプログラムに特徴があり
1)ボランティアから就労へ、という階段を上るように自立に向けて進んでいく。
2)自立の目標を「就労」という経済的な自立だけでなく、日常生活の自立、社会とのつながりを回復する社会生活の自立も目指す。
3)ボランティアや就業体験などの受け皿として社会福祉法人、NPO、民間企業などが協力していること。
成果は確実に表れており、大変に希望のあるプログラムとして生活保護受給者にとっても、肩身の狭い環境から脱却し、先に述べた自立へ向け、前に進んでいる受給者の生の声に、本プログラムの真の目指している目的が凝縮されていました。
生活保護は、我が国の国民にとって大切なセーフティーネットとして維持していかねばならないと思う。