鳩山内閣が迷走している。
その要因はなぜなのか?と自分なりに考えていたら、ある記事が目に止まった。
山本有三が有名にした「米百俵」という戯曲がある。
戊辰戦争で焼け野原になった長岡藩。
その窮状を見かねた支藩から見舞いの米百俵が贈られてきた。
だが、長岡藩の大参事・小林虎三郎は「この百俵の米をもとにして、学校を建てたい」と発言。
それには、藩士は猛反発。
その藩士を前に彼はこう諭した。
「この百俵は、今でこそただの百俵だが、後年には一万俵になるか、百万俵になるか、計り知れない」
その精神は、長岡近代教育の理念となり、多くの人材が輩出していく。
よーく考えると今は、事業仕分けで科学技術や文化芸術、教育、スポーツなど
将来の戦略もなく次々と廃止、縮小、凍結が決められた。
鳩山政権は「コンクリートから人へ」と自らが言いながら、人への「投資」まで
削減している。
「コスト」と「投資」をごちゃまぜにするのは見識に欠けていると指摘もされている。
結局、広い視野、長い目という判断基準を持たずに、目先の成果を追い求める
だけの手法では、子どもたちの将来を、無限の可能性を絶つことになりかねない。
との結論に達した。