東京都で今年度、少なくとも月1回程度、土曜日に授業を行うことを計画している公立小・中学校がともに4割を超えたことが、都教育委員会の調査でわかりました。
小中学校とも2010年度からの2年間で4倍に増えたため、注目を集めています。
その発端は、都教育委員会が2010年1月、全国に先駆けて「月2回までの実施」を認めた通知が急増した契機となりました。
私の小・中学校時代は当然、土曜日は午前中が授業で午後からの遊びや時間が本当に楽しみだったのを記憶しています。
「ゆとり教育」ともてはやされ、完全週休2日制になった義務教育でしたが、様々な課題が浮き彫りとなり、公教育の復権には改めて回帰することが重要であるとの認識に至ったと考えるのは、私だけではないと思います。
しかしその一方で、土曜授業は全国でも推進する自治体と消極的な自治体もあり、義務教育における学習機会の地域格差が生じる可能性を指摘する専門家も多く、新学習指導要綱の実施とともに、土曜授業をいかに有効に活用や取り入れることができるか、今後の大きな課題でもある。