一言で言って民主政権は経済音痴?と疑わざるを得ない。
と最近考えていた私だが、先日、慶應義塾大学大学院の岸博幸教授の記事に
目が止まった。
やはり同じ見識であったので、大変に興味深く読ませて頂いた。
以下、その岸教授の記事の概略である。
民主政権は経済音痴?と疑わざるを得ないと思う。
例えば、JALの再建問題である。
そもそもJALを潰してはいけない、ということ自体が経済的にあり得ないと思う。
仮に潰してはいけない、としても政府の行った対応は、1兆6000億円の投資を出した。(融資や出資などで)
で、当のJALは今、そのお金を使って再生しようとしているが、やり方は航空券の
安売りだ。
その結果、競合するANAも安売りをしなければならなくなり、業績が悪化している。
片方にこんなお金を入れたら、競争条件が悪くなるのは当たり前。
そんなことも分からずに対応を行うから、航空産業全体をゆがめている。
公務員制度改革でも、肩たたきをしないで、みな退職まで働けるようにするという
その一方で、公務員の人件費を2割削減し、給与は下げないと言っていた。
が結局、このままでは新規採用が難しくなり、人件費を削減できないから
早期勧奨退職をしてもらいましょう、退職金を割増しましょう、となったのである。
経済以前に算数もできないのか!と言いたくなる。
民主党が8ヶ月間政権を担って分かったことは、政治の側がしっかりとした見識や、民間人の正しいブレーンを持たなければ、こうなるということだ。
確かに官僚がつくる政策は、慎重なのであまり思いきったことはできない、ゆえにA級ではなく、B級なのかもしれない。
政治主導は大切だが、愚かな政治家主導だとB級を通り越して、C級の政策に
なってしまう。
いやはや参るのは国民である。
やはり民主党に政権をやらせるべきではなかったと、衆院選で支持をした方々は
後悔しているだろう。