活動報告

民間型リノベーション手法を視察

今年もあと数日となりました。
寒さも一段と増してきていますし、体調を崩されている方も多いので、皆さんくれぐれもご注意ください。

さて、25日にかねてから議会でも提案をしている既存ストック(建築物など)を再生する手法である「リノベーション」の実例を鹿児島市にある「マルヤガーデンズ」を諸星よういち議員、いたいひとし議員と3名で視察してまいりました。

鹿児島市の中心市街地・天文館にある「マルヤガーデンズ」は、1892年創業の呉服店の老舗であり、1961年に当該地に「丸屋デパート」として開業となりました。

その後、1983年には三越と資本提携をいたしましたが、2009年に三越が鹿児島から撤退をしたことを受け、存続か撤退か、大きな岐路に立たされたとのことです。
しかし、協議の上、鹿児島市の中心市街地における伝統と歴史を維持していくため、1年間に及ぶリノベーション整備を行い、2010年4月に再生、開業となりました。

既存の外観や遺構(例えば、内装にはふんだんに薩摩タイルを使用していた)は保存・活用しつつ、耐震性や機能性を確保してさらには地域活性化拠点としてガーデンと称する開放型スペースも各フロアーに併設し、イベントやワークショップ、トークイベントなどに来場された方々も、自然とマルヤガーデンズに”つながっていく”というコンセプトを掲げています。



薩摩タイルを使用した内部のディスプレイ

手作りのフロアレイアウト図

以前、階段であったスペースをデッキスペースへ

外壁面は壁面緑化に



丸屋本社事業部の方とは、
1)ガーデンの活用状況と集客における効果について
2)鹿児島市との連携
3)今後の展開、課題について
4)百貨店リノベーション手法について

を中心に様々な視点より意見交換をいたしました。

ただ、現状では鹿児島市との密な連携がなかったことが、課題であると思いました。
より地域特性を生かした政策として、民間だけでなく行政や産学とも重ね合わせた取り組みが必要では?とも感じました。

PAGE TOP