最近普及に向けて動き出している「ＺＥＨ」という、エネルギーを消費しない住宅のことをご存知でしょうか？
地球温暖化対策で家庭から排出される二酸化炭素の削減が求められる中、省エネ住宅ＺＥＨ（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）が注目を集めています。
国は、２０２０年までに新築戸建て住宅の半数以上をＺＥＨにする方針を打ち出しています。

　具体的には、住宅の高断熱化と高効率設備で可能な限り省エネを進めつつ、太陽光発電などで電力を自給することで、年間に消費するエネルギー量の収支を概ねゼロにする、いわゆる「消費しない」住宅に位置付けられます。

　富山市では昨年１０月、ハウスメーカーと連携し、住宅街区全体で年間の消費エネルギー「ゼロ」をめざすモデルタウンをオープンしました。
その目的は行政主導で質の高い省エネ住宅の整備・普及です。

　一方で課題は、建築費用でありＺＥＨに求められる高い住宅性能を実現するには、一般住宅に比べてコストが２００万から３００万円程度割高になるといわれています。
　今後の普及には住宅ローン金利の優遇や自治体独自の補助制度など多面的な支援体制が必要であり、改めて世田谷区においても普及に力を注いでいきたい。