パートなど短時間労働者に対する厚生年金保険・健康保険（社会保険）の適用拡大が今年１０月から始まります。
あまり知られていないようですが、厚生労働省は既に企業への啓発指導に関する都道府県労働局への通達が出されています。

　今回の適用拡大には、わが党が社会保険の適用拡大をこれまで訴えてきて、実現への後押しをしました。
その対象は、従業員５０１人以上の企業で
・週労働時間２０時間以上
・月額賃金８万８０００円以上
などの要件を満たす短時間労働の方が、適用対象になると将来受け取る年金額が増えるなどのメリットがあり、また、保険料は労使折半となっています。
　
　特に、保険料負担を避けたい企業側の働きかけで、不利な労働契約を結ばされるのでは・・との相談事例も複数確認されていることもあって、このたび労働者の合意なく労働条件を不利益に変更することはできないなどの原則を明記し、あらゆる機会を利用して必要な啓発指導に努めよ、との通達内容であり、パートで就労されている方々の労働条件を守るための措置が講じられたことになりました。