EU(欧州連合)に残留すべきか離脱すべきかを問う国民投票の結果は、離脱支持が過半数に達し、1993年に発足したEUからは初めての脱退となります。
英国、EUともに影響力の低下は必至で、国際情勢や世界経済にも不安定化するのでは?との恐れがでています。
そう考えると、英国の将来がたった1回の国民投票で決まってしまった極めて重大な瞬間になったことは間違いありません。
これで残留を求める声が多数を占めているスコットランドは再び英国からの独立を求める機運が高まるでしょう。
そうした背景を考えると、アメリカ大統領選では不動産王のトランプ氏が共和党の候補に確定し、フランスでは極右政党が急速に支持を拡大しているのも同じ流れに思えます。
財政的な視点から歳出削減や規制導入など様々な注文に対して、自分たちが思うような社会が作れなくなった、というフラストレーションの表れではないでしょうか。
またこうした不満を「頭の良いエリートや官僚、さらには大企業が悪だくみをしているから」と煽ることで支持を獲得しようとする政党が広がっていることを危惧をしています。