子育てと親の介護を同時に担う「ダブルケア」。
直面している人は全国で約25万人に達する見込まれていると、内閣府は公表しています。
近年、ダブルケアが問題になっているのは、この負担が女性一人にかかりすぎており、子育てをしながら、親を介護する生活は肉体的にも精神的にも大変であり、加えて、経済的な負担ものしかかってくることです。
内閣府の調査によれば、ダブルケアの8割が30代から40代の働き盛りで、仕事をしていた女性の17.5%が両立できずに離職していたそうです。
その理由に「家族の支援がなかった」との回答が最多に上っていました。
晩婚化に伴う出産年齢の高齢化で、親の介護時と子育て時が重なってしまう人はさらに増える見込みで、介護と子育てとを連携させて行政におけるケアシステムの支援体制を急がなければなりません。
5月8日は「母の日」。
ダブルケアが他人事ではない時代において、家庭における母への支えの第一歩は”父”の役割が最重要ではないでしょうか。