第135回J・Iフォーラム「農」と「生き物」の話?農は自給率確保だけのものではない。
構想日本の主催によるセミナーに参加してきました。
今回の論点は、以下のとおり。
今や、農業といっても多岐にわたり、それこそ税制から環境まで大きな幅での政策と 多角的な展開が不可欠になります。
本日の討論者(パネラー)は、
進士五十八(しんじ いそや)氏:東京農業大学地域環境科学部教授
林 良博(はやし よしひろ)氏:東京大学大学院農学生命科学研究科教授
陽 捷行(みなみ かつゆき)氏:北里大学副学長
の面々でした。
進士氏は世田谷区教育委員を歴任されており、世田谷にとってもとても縁のある方です。
セミナーの内容は、それぞれ型破りの本音バリバリストレート勝負で、とても有意義でした。
特に印象的だったのは、
一般企業では、分業化が進んでおり、限られた分野での専門性は追及されている。
いわゆる縦割りである。行政だけではなく、今や民間企業なども縦割りになっている。そんな中、
農家のお百姓さんこそ、現代の職業のなかで一番専門的でかつオールマイティである。
なぜなら農作のこと、土のこと、天候のこと、地域性のこと、自然のこと、生物のことなどすべてを知りつくさなければ、よい稲、農作物はつくれない、と。
確かにそのとおりだと感じた。
20世紀は農村を都市化してきたが、21世紀は都市に農村の息吹を吹き込まなくてはいけない。