私も以前から関心を持っていました地域にお住まいの方々の暮らしや健康、医療、介護の相談を受ける「暮らしの保健室」を本日、区議団で視察してまいりました。
場所は、大規模集合住宅で有名な新宿区の戸山ハイツ。
昭和43年から51年に建設され、35棟約7000人が暮らしていますが、高齢化率は何と51.9%です!
すごい勢いで高齢社会が進んでいます。
そんな中、誰に聞けばいいか分からない困りごとや不安なことなど身近に相談できる拠点として、2011年7月に開設されました。
同施設は、イギリスのがん患者のための施設「マギーズセンター」を参考に構想され、訪問看護を続けてこられた施設長の秋山正子氏が実現に力を尽くされたそうです。
秋山氏から説明を伺っているうちに、高齢社会になっている我が国では、病院と在宅の連携体制を築くため、そして在宅療養が成り立つよう地域に医療連携の拠点が不可欠であることを認識させられました。
できるだけ病院のお世話にならない人を増やし、そうして穏やかに亡くなっていく方たちを支援する、介護も看護も一体になり、他職種の人たちとも協力できる包括的な地域社会が、これからの「まちづくり」の基本形になっていくと実感をいたしました。
今後、世田谷区においても、平成28年度には全地区に地域包括ケアシステムを展開する予定ですが、その中軸に副えるべき拠点の在り方を考えさせられる視察となりました。